広島大学 越智光夫 学長
「平和科目は、広島大学の1年生は全員、選択必修で29科目あり、たとえば核兵器・戦争・地域紛争・食料・貧困。非常に重要な問題・テーマだと思っています」
16日、広島駅などに学生ボランティアの案内所が設置されました。サミット協力大学協議会が、通訳やおもてなしのボランティア派遣を決め、120人以上が参加します。

広島大学 3年生
「広島から世界に平和を届ける平和の架け橋になればいいと思い、参加を決めた」

河村綾奈 キャスター
「学生のみなさんにとって、広島サミットは本当に大きな機会ですよね」
広島大学 越智光夫 学長
「このG7サミットは本当に自分自身が平和に対してどういうふうに取り組んでいくのかというような大きな機会になるというふうに思っておりますので。岸田首相が述べられていますように、やはり核兵器のない世界に向けての取り組みという、ある意味、理想かもわかりません。現実、現在では、しかしですね、広島にある広島大学は、やはり、その理想を述べ続ける必要性はあると思うんですね」

大学で平和の架け橋となれる人材を養成していきたいと意気込みます。
河村綾奈 キャスター
「発信する人材を育てていく意味でも広島大学の役割って、これからすごく重要になるんじゃないかなと思いますが」
広島大学 越智光夫 学長
「わたしが学長に就任したときに『平和を希求し、チャレンジする国際的教養人の育成』というのを掲げたんですけれども、やはり平和に対してどういうふうに考えるかという、人材の育成ということになるんですが、平和に対して考えたうえで一歩でも二歩でも前進するようなメッセージとともに行動を起こしてほしいと」

初めて被爆地で開催されるG7サミット。各国の首脳には原爆資料館の視察や被爆者との対話で感じた原爆の悲惨さを自国に帰って伝えてほしいと話します。

広島大学 越智光夫 学長
「たぶん、広島で行われるG7サミットというのはもう2度と…、あったとしても遠い先だと思う。ですから、この機会を逃さずに世界的に平和に関してもう一度、真剣に考えて、みんなが平和に向かって前進するチャンスになってほしいと思っています」