製造業に関するこちらのグラフは、工業製品の出荷額などの推移を県別に表わしたものです。

6つの折れ線グラフは東北6県それぞれの数字で、福島県は、確認できた昭和45年以降これまで50年以上にわたって「東北トップ」の座を守ってきました。2位の宮城県との差は徐々に縮まってはいますが、福島県は「ものづくり」が盛んな県だということがわかります。
また、県内の生産額全体に占める製造業の割合は、およそ4分の1で、製造業は福島県の重要な基幹産業でもあります。

こうした製造業で働く魅力を若者に伝えようと、県が普通科などの高校生を対象にした企業見学会を開きました。
17日、金属部品を製造する企業を訪問したのは、田村高校の普通科と体育科の3年生36人です。
普段、製造業に接する機会の少ない普通科などの高校生に「製造業の製造現場を見学して仕事の内容などその魅力を知ってもらおう」と県が主催したもので、高校生たちはグループに分かれて工場を見学しました。

工場の担当者「1日で5000個できる。これは車の部品です。機械は毎日動いています、24時間」
コンピューターでプログラムし、設計図通りに精密に金属を削る機械です。高校生たちは製品が作り出される瞬間をじっと見つめます。人手不足が深刻な製造業では、高校生はいわば「金の卵」。企業側の採用意欲は高まっています。
エクストエンジニア・渡邉輝長取締役専務「製造業は汚いとかつらいとか、昔のイメージがあったが、今はだいぶイメージが変わっている。ものづくりの現場を見ていただけるのはいい取り組み」
参加した高校3年生(体育科)「自分は将来製造業につきたいという思いがあったので、本当に貴重な体験で本当にいい見学でした」
高校生の就職活動が本格化する前に行われた17日の企業見学会。高校生たちは熱心にメモをとって、地元の製造業について理解を深めました。
田村市で3つの企業を訪問した高校生たち。移動のバスの中では、キャリアコンサルタントから、「早期離職を防ぐためには会社をよく研究して就職することが大切」ですなどとアドバイスを受けました。
製造業の魅力を高校生に知ってもらうこの事業は、企業見学会のほかに技術体験や企業ガイダンスなども行われるということです。















