環境問題をファッションで世界に発信します。
鳥取県鳥取市の自動車リサイクル会社「西川商会」が、鳥取県出身で世界で活躍するデザイナー、川西遼平さんとコラボレーションして商品化した、車のエアバッグを素材にした服が、G7広島サミットの国際メディアセンターに展示されることになりました。
展示されるのは環境省と7つの自治体が設置する、日本の環境問題に関する先進的な取り組みを紹介するブースです。
西川商会 西川朋宏 専務
「事故をしない限りは、ほぼ未使用のままで処分されているという現実があります」
使用済み自動車の99パーセントがリサイクル可能と言われる中、エアバッグはリサイクルの需要がほとんどなく、多くが焼却施設で助燃材として使われていると言います。
一方で、エアバッグの生地は熱に強く、強い繊維を使ったナイロン製です。
循環型社会づくりに貢献しようと、100パーセントリサイクルを目指す西川商会は、ニューヨークやロンドンでも活躍してきたデザイナー、川西遼平さん(鳥取県出身)とコラボレーション。およそ3年かけて、エアバッグを素材として使った服を商品化しました。
デザイナー 川西遼平さん
「ファッション感度の高い人がとかいう意味ではなく、毎日車に乗っていると思うので、その中のパーツが自分でも着られるものに変わっている。親近感があるような感覚から、これを着てみたいなとなってもらえればと思います」
G7広島サミットの国際メディアセンターでの展示は5月18日から22日までです。