アメリカで政府の「債務の上限」をめぐる与野党の交渉が難航する中、バイデン大統領はG7広島サミットの後に予定していたオーストラリアなどへの訪問をとりやめ、帰国することを決めました。

ホワイトハウスによりますと、バイデン大統領は17日にアメリカを出発して18日から日本に滞在しG7広島サミットに出席しますが、その後、予定していたパプアニューギニアとオーストラリアへの訪問はとりやめ、21日にアメリカに戻ります。

政府の「債務の上限」の引き上げをめぐって野党・共和党との交渉が難航しているため、外遊の日程を変更し、対応する必要に迫られました。

「債務の上限」をめぐっては、対策で議会が合意できなければ、6月1日にも史上初めてアメリカ国債がデフォルト=債務不履行に陥るおそれが指摘されていました。