G7広島サミットの開催にともなって、入島が制限される可能性がある宮島について、16日、広島県廿日市市は、入島制限を知らない観光客などの一時的な宿泊先として、島外にホテルを確保したことを明らかにしました。

宮島は、G7サミットの各国首脳による訪問が検討されています。首脳らの訪問が決まれば、18日正午から20日午後2時までの間、識別証をもつ住民や関係者以外の立ち入りが制限されます。

サミット県民会議事務局(県民会議)などは、島内の宿泊施設に対して、18日と19日の宿泊客受け入れ中止を要請しています。

旅館やホテルは、予約客にキャンセル対応をしていますが、海外からの予約客と連絡がとれないケースなどがあったため、先月、県民会議はキャンセルできなかった宿泊予定客が宮島での宿泊を希望した場合、「一時識別証」を発行して島内の滞在を一時的に許可する方針を示していました。

これに対して宿泊施設からは「キャンセルしてもらった宿泊予定客に不公平感が残る」などの声が上がっていたことから、廿日市市は、観光客が規制を知らずに宮島を訪れるなど不測の事態に備え、宮島の対岸にある宮島口にホテルを数部屋確保したと、明らかにしました。

ホテルを確保している期間は、18日と19日の2日間で、急きょ宮島に帰れなくなった住民なども宿泊ができるということです。宿泊料金は宿泊者が支払うことになるということです。

また廿日市市は、入島制限に合わせてフェリーが減便することから、宮島口にある宮島コーラルホテルの1階に、フェリー利用者向けの待合所の開設も予定しています。