家庭で使用する電気料金が6月から値上げとなりました。家庭、企業に対してどのような影響があるのか?考えます。

家庭電気代 6月値上げへ 大手7社の申請了承

日比麻音子キャスター:
電気料金が6月から値上げとなりました。本格的な暑さが来る前にこのようなことが決まっているわけですが、各電力会社の値上げ幅を見ていきましょう。

▼北海道電力=20.1%
▼東北電力=21.9%
▼東京電力=15.3%
▼北陸電力=39.7%
▼中国電力=26.1%
▼四国電力=23.0%
▼沖縄電力=36.6%

これまで消費者庁は、経産省に対して一部の電力会社によるカルテル(=顧客を奪い合わないように申し合わせる)など不正な事案が値上げに与える影響について検証を求めてきましたが、5月15日、消費者庁は経産省が審査体制の強化などを行うことを前提に値上げを容認することになりました。

西村康稔 経済産業大臣(5月16日)
「電力の自由化の趣旨を踏まえ、適切な競争環境を確保しながら、適正な価格形成がなされていくよう取り組んでいく」

ただ、この値上げについて街では様々な声が聞こえてきています。

70代女性
「自分で電気を起こせるわけないから、どうしようもない。もうあきらめ」
20代女性
「オール電化でガスがない分、料理するだけでも電気代が…」
20代男性
「夏は窓を開けて、扇風機で乗り切る予定」

また気温も異常なほどに上がっていますので、エアコンやクーラーなどと併用して無理なく電気と付き合っていかなければならない夏が待っています。

<1か月にかかる電気代(2022年)>
●4人世帯の場合
 6月:1万705円
 7月:1万967円
 8月:1万3024円
 9月:1万4776円
10月:1万4141円
11月:1万3081円
※総務省統計局「2022年 家計調査」より
 
6~8月だけでも価格が上がっています。そして秋になっても今は暑い時期が続きますので、電気代がかさんでいるわけです。この調査によりますと、家計に占める電気代の割合は4.3%でした。

経済アナリスト 森永卓郎さん
「これまで節電対策を行ってきた家庭からすると、もう節電はできないだろう。できることといえば、これまで手をつけてこなかった費目(習い事など)を削るしかないのでは」

節約節電、どうしていきましょうか?

ホラン千秋キャスター:
ずいぶん前から節電するためにどこを削るかやっていると思うので、これ以上やるのも難しいし、40%近く上がってしまったらどうしようというご家庭も結構ありますよね。

厚切りジェイソンさん:
発電するための燃料も高くなっているからある意味しょうがないですね。だから節約・節電がもうこれ以上できなかったら、稼ぐ力を増やすしかないんじゃないかな。新しく副業とか、電気だけのための新しい収入源を見つけないといけないことも現れるんじゃないすかね。

ホランキャスター:
ジェイソンさんは「投資を行うことで家計の収入を増やしていこう」と呼びかけもされていますよね。

厚切りジェイソンさん:
それは1つ大事なことなんですけど、それ以外にも交渉や新しい資格を取るなどいろいろな方法が出てくると思います。増やす方法を視野に入れないとダメな時代でしょう。