今回のテーマは『防災クッキング』

各地で地震が相次ぐなど、いつ災害が起きてもおかしくありません。
そんな時にも役に立つ「ポリ袋調理」をご紹介します。時短・カンタン・美味しくできるということで、普段からも活用できますよ!

防災食を研究し、全国にその方法を伝えている中越市民防災安全士会女性部『シュークリーム』の防災士・石黒みち子さんに電気・ガス・水道が使えない災害時に役立つ調理法を教えてもらいました。

今回教わる「災害食」を作る上で主役になるのは“ポリ袋”。
必要最低限の道具で調理をしていきます。

【中越市民防災安全士会 副会長 石黒みち子さん】
「誰もが好きなカレーライスとプリンを作っていきたいと思います。ポリ袋一つで、ご飯が炊けたり、カレーも作れるんですよ」

中越市民防災安全士会 副会長 石黒みち子さん


まずは米の準備。実は、研がなくても大丈夫なのです。
同量の米と水を入れたポリ袋の上端を空気を入れないようにしてしばります。準備はこれだけです。

【中越市民防災安全士会 副会長 石黒みち子さん】
「ポリ袋のふちがお花のようになっています。これが大事なんですよ」


続いて、カレールーの準備。
包丁がない場合、トングやハサミで具材を切ることができます。

にんじんは、トングを使って“乱切り”に。

【中越市民防災安全士会 副会長 石黒みち子さん】
「トングを開いて、先をしっかり持って…」

玉ねぎは“はさみ”を使うと良いです。
はさみを芯に差し込んで包丁のように使います。
ジャガイモも、キッチンばさみでカットします。

【中越市民防災安全士会 副会長 石黒みち子さん】
「野菜を小さく刻みすぎると水分が出てしまって“ゆるい”カレーになってしまうので、具材は大きめにカットする」

火を使う時間を短くするため、生の肉ではなく“魚肉ソーセージ”を手でちぎって使うのもコツ。

切り終わった具材とカレールーと水をまとめてポリ袋に入れて、米と同じように上端で結びましょう。

そして沸騰したお湯の中で、米の袋とカレーの袋とを一緒に20分~25分間加熱します。加熱する際は、海水や川の水などを使用すると水の節約にもつながります。

さて、続いては“プリン”を作ります。
石黒さんは災害時に「甘いものが欲しかった」という声が多かったことから、簡単に作れないかと考えたそうです。