大分県別府市で高速道路の近くにある山の斜面に「温泉マーク」が突如出現しているとの情報が寄せられた。一体だれが何のために設置したのか?OBSデジタル報道部が取材し、その正体を突き止めた。

OBSデジタル報道部に届いた一通の問い合わせメール。そこに添付されていたのは別府市鶴見にある山の写真。よく見ると斜面に白色の杭らしき物が無数に設置され、「温泉マーク」が出現している。
撮影:情報提供者

情報提供者の男性によると、5月15日に「別府扇山ゴルフ倶楽部」でプレーしていた際、近くの山の斜面に「温泉マーク」が描かれているのに気づき撮影したという。男性は「月に一度、このゴルフ場を利用しているが初めて見た」と話している。

さっそく周囲の温泉施設などで聞き込み調査を開始するも手掛かりは全くなし。存在自体も知られていない状況だ。「温泉マーク」出現場所の近くに公園があったので、ダメ元で管理する別府市農林水産課に問い合わせたところ、担当者が「気づきましたか~」と明かし、別府市の事業であることを突き止めた。

担当の平山咲代さんによると、洪水などの災害が起きにくくすることを目的に今年の4月28日から計5000本の苗木を植栽している最中で、「温泉マーク」の部分は山桜を植えているとのこと。白く見えるのはシカからの食害を防ぐ防護材を木につけているためと説明。

「山桜が満開となれば温泉マークが浮かび上がる仕組みです。マークの周囲にはヤマモミジやウリハダカエデなど秋に赤く色づく木々を植えます。発案したのは植栽の発注先である別杵速見森林組合の職員です」と平山さん。
赤枠内が植栽の場所

植栽の範囲は横が250メートル、縦が200メートル。今週末までに作業が終わる予定とのこと。「初めての試みでうまく成長すれば5年~10年後にはきれいに咲くかもしれません。ゴルフ場や近くを通る高速道路から眺めることができるのでお楽しみに」と平山さんは話している。