G7サミットを目前に自民党が国会提出を目指す「LGBT理解増進法案」がようやくまとまりました。「同性婚」だけでなく「差別禁止」にすら踏み込めないのはなぜ?世界の先進国35か国の調査でワースト2位とされた日本の、LGBTに関する法整備が進まない現状とは?手作り解説でお伝えします。
LGBTとは…
『伝統的な家族観』を重んじるのか、それとも『多様性を尊重する社会』に道を開くのか。ふたつの見方が鋭く対立している、このLGBTをめぐる議論。
そもそもLGBTとは、Lesbian(レズビアン=女性同性愛者)、Gay(ゲイ=男性同性愛者)、Bisexual(バイセクシャル=両性愛者)、Transgender(トランスジェンダー=心と体の性が異なる人)、の頭文字をつなげた略語で、いわゆる性的マイノリティの総称です。

近年では、Questioning(クエスチョニング=自分の性がわからない・決めていない人)を加えたLGBTQとも言われます。ちなみに、レインボーカラーは多様性をあらわし、LGBTのシンボルとしてよく用いられます。

民間の調査では、日本でLGBTと自認している人の割合は8.9%(20~59歳)。あくまで推定ですが、人口換算すると約540万人いる計算になり、決して少ない数ではありません。














