山梨県で行われているリニア新幹線のボーリング調査について、5月11日、静岡県がJR東海に県境付近の区間を掘削しないよう要請をしたことを受け、山梨県知事は12日、「大変強い違和感を感じている」と苦言を呈しました。
<山梨県 長崎幸太郎知事>
「静岡県の議論には大変強い違和感を感じている。山梨県内の領域において出た水は山梨県内の水だというのが常識的な考え方だと思う」
山梨県知事が12日反感を示したのは静岡県が11日、JR東海に求めた内容についてです。静岡県は山梨県側から実施しているボーリング調査が、まもなく県境まで到達することを受け、県が合意するまでは、県境約300mまでの区間を掘削しないようJR東海に文書で求めました。
掘削は静岡県境付近まで至るため、静岡県は地下水が山梨県側に流出することを懸念。一方、山梨県知事は12日、事前に調整も行わず文書を提出したことに不快感を示し、科学的な根拠に基づく議論を静岡県に求めました。
<山梨県 長崎幸太郎知事>
「静岡の水に影響が及ぶことが科学的に明白な場合には山梨県のミッションとしてボーリング調査はやめてくださいというのが筋だと思う。今回の対応は筋から大きく外れている」
一方、静岡県内でもリニア問題をめぐる県とJR東海の協議について改善を求める声が。
<静岡市 難波喬司市長>
「県とJRの間でどこに こだわりや認識の違いがあって検討が始まらないのかよく分からない。早くやってくださいと申し上げるのが一番よくて、いいとか悪いとか評価しない方がいい」
静岡市の難波市長は12日、大井川の水量を確保しようとJR東海が提案する「田代ダム案」について、県が慎重な姿勢を示し、協議が続く状況に苦言を呈しました。
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