新型コロナの対策が緩和されて、旅行需要が高まる中、旅館は深刻な人手不足に悩まされています。愛知県蒲郡市の老舗旅館の秘策とは?


訪ねたのは、愛知県蒲郡市の三谷温泉にある老舗旅館「平野屋」

Q.ゴ-ルデンウィーク真っただ中はお客さんは多いですか?
(平野屋 平野寛幸社長)「連日満室でご利用いただいている」


ゴールデンウィークまっただ中の5月5日は、全70室が満室でした。

しかし、コロナ禍前におよそ70人いた従業員はおよそ60人に減っています。

コロナ禍で客足が途絶え、従業員の休みも続き、辞めていったといいます。

その多くが60代以上の人たち。長引く休みで体力が衰え、以前のような力仕事ができなくなって、辞めたという人もいるのです。

200畳の大宴会場は、どうなっているのでしょうか。

(平野屋 平野寛幸社長)
「団体客も少なくなっているが、人手不足で団体客(の予約)を取れない」

コロナ禍前のような大宴会が激減。スタッフ不足が追い打ちになっているのです。

そこで秘策その1、「柔軟な宿泊プラン大作戦」です。

(平野屋 平野寛幸社長)
「通常旅館というと一泊二食付きの予約が多いが、夕食サービスのスタッフが足りない時は「一泊朝食」や「素泊まり」のプランで泊まってもらう」

平野屋は繁忙期に限っての夕食なしプランを導入。売り上げは減っても致し方なし…深刻なスタッフ不足なのです。

そして秘策その2。「ロボット大作戦!」
朝食のバイキング会場で、片づける従業員をサポートするのは…「給仕ロボット」。今年2月に導入しました。