今月11日、宮崎県日向市で地震や津波が発生していないにもかかわらず、津波避難タワーに無断で侵入したとして、無職の男が建造物侵入の疑いで逮捕されました。

逮捕されたのは、日向市に住む無職の56歳の男です。

警察によりますと、男は、11日午後7時ごろ、地震や津波が発生していないにもかかわらず日向市内の津波避難タワーに無断で侵入。

その後、目撃者らによる通報でかけつけた警察官に建造物侵入の疑いで現行犯逮捕されました。

津波避難タワーの入り口にはドアがあり、緊急時にはこれを壊してタワーに登ることになりますが、男が侵入していた当時、ドアは壊された状態でした。

警察の調べに対し、男は「侵入したことに間違いありません」と容疑を認めているということです。

この津波避難タワーは日向市が管理していて、市の条例で、津波発生時には許可なく使用できますが、訓練など平常時に利用する際は事前に市の許可が必要で無断で利用することは禁止されています。

逮捕された男はその後、逃亡や証拠隠滅のおそれがないとして釈放され、警察は任意で捜査を進め、侵入した動機などを調べています。