岩手県北上市の夏油(げとう)温泉で12日、恒例の「温泉開き」が行われ、関係者が歴史ある秘湯の安全と賑わいを祈りました。
北上市和賀町、奥羽山脈のふところに湧く秘湯・夏油温泉は、古くから湯治場として知られてきました。
新型コロナの影響でここ3年は関係者のみでの「温泉開き」でしたが、今年は屋外で利用者も参加して行われました。
神事の後、関係団体で作る協議会の会長でもある北上市の八重樫浩文市長は、「県内外からこの秘湯に多くの人が来てくれると期待している」と述べました。
昨シーズンの夏油温泉の利用者数は日帰り、宿泊合わせて1万2547人とコロナ禍前のおよそ1万4000人に近づきました。
(元湯夏油 髙橋京悦常務)
「厳しい状況が続いたが、去年いくらか回復が見えて、その去年の見えた回復が今年、倍増するような状況になってもらえればと期待している」
温泉開きの12日は日帰り入浴が無料になり、源泉かけ流しの露天風呂を楽しむ利用客が訪れていました。
(利用客)
「温泉の熱さと山の景色、この山の雰囲気と温泉は最高です」
夏油温泉は今シーズンも11月中旬まで営業する予定です。