コロナ禍により、対面でコミュニケーションをとる機会が減ったと感じる人も多いのではないでしょうか。福島県の郡山市役所では、若手職員を対象にした、少し変わった研修が行われました。使うのは「レゴブロック」です。
真剣な表情でブロックを組み立てる、郡山市役所の若手職員たち。遊んでいるわけではありません。これは、れっきとした研修です。

郡山市役所で行われた研修には、2年目の若手職員46人が参加しました。
郡山市人事課・佐藤斉 人材育成室長「ここ数年コロナ禍によってコミュニケーションの機会が減少している。それに伴ってコミュニケーションのスキルが弱体化しているのではないかという懸念を持っている」
教材に使うのは、レゴブロック。研修では、自分が作った作品についてプレゼンをしたり、仲間と意見を交わしたりすることで、コミュニケーション能力を養う狙いがあります。
研修に参加した五井理子さん。去年採用されてから、ほかの部署の同期と対面で話す機会は、ほとんどないといいます。
郡山市保健所 健康づくり課・五井理子さん「グループワークを通して仲良くなったり、ほかの職場の話もできるのはすごくいいなと思う。」
与えられたテーマは、「わたしの強み」。職員たちは、ブロックを使い、自分なりの作品を作り上げます。
五井さんも頭を悩ませながら作品を完成させました。
五井さん「私の強みはポジティブさです。とにかくポジティブであまりネガティブに考えないというのをこの作品に表してみました。」
完成した作品は、困難や課題をハードルに見立てて、それを前向きに飛び越える自身の姿をブロックで表現しました。
その後、それぞれの作品に関してメンバーが質問を投げかけます。
職員「左手と左足が一緒に出ているのはなぜですか?」
五井さん「左足と左手が一緒に出ているのも気づかないくらい、前に突き進んで行くという感じ」
五井さん「ブロックに触るのはいつぶりだろうというくらいだった。ほかの人の意見も聞いて、自分では気づけなかった部分を再認識することができて、すごくいい経験になった。」
郡山市では、今後も職員を対象に様々な研修を行い、行政業務に生かすとしています。















