福島県内では5月、会津若松市と須賀川市で、クマに人が襲われる被害が相次ぎ、合わせて3人がけがをしました。

県内では、例年6月から7月にかけてクマの目撃件数が増えるということで、まさにこれからが最も注意が必要な時期になります。県では7月末まで特別注意報を出して、注意を呼びかけています。

野生動物による、農作物への被害も深刻です。福島市ではおととし、農作物の被害がおよそ4100万円に上りました。

なかでも大きな被害をもたらしているのが、イノシシです。市によりますと、イノシシの被害は秋ごろに増え始め、最も多いのはコメが食い荒らされる被害だということです。

そして、夏に入ると増えるのが、サルやツキノワグマによる被害です。どちらも野菜や果物が被害にあうそうですが、特にサルは水分を得るためにモモやキュウリなどが狙われるケースが多いということです。

市では、クマやイノシシなどを目撃した場合は、すぐに警察などに通報するよう呼びかけています