気象庁は、11日午後2時すぎ、吾妻山で火山性微動を観測したと発表しました。吾妻山での火山性微動観測は2022年8月7日以来、約9か月ぶりです。

仙台管区気象台によりますと、11日午後2時19分ごろ、吾妻山で火山性微動が観測されました。これまで観測した火山性微動に比べると、継続時間は短く、振幅は大きなものではないということです。

気象台の監視カメラでは、大穴火口付近と周辺の奮起に特に変化は見られませんでした。吾妻山では、今年2月頃から低周波地震の発生頻度が高まっていました。

気象庁は、吾妻山の噴火警戒レベルは1(活火山であることに留意)のままとしていますが、より規模の大きな火山性微動の発生など、火山活動がさらに高まった場合、2(火口周辺規制)に引き上げる可能性があるとして、今後の火山活動の推移に注意するよう呼びかけています。

※写真は5月11日午後4時半ごろの吾妻山