自動運転の導入を目指している東海道新幹線。その実証試験を初めて報道陣に公開しました。


「今、自動運転が行われる新幹線が到着しました。通常の新幹線の運行が終了している深夜帯での走行の公開です」


JR東海が11日未明に公開したのは、東海道新幹線の浜松駅~静岡駅間の自動運転による走行試験で、試験は通常の運行速度で行われました。

JR東海は2021年から実証試験を行っていて、現在は運転士が手動で操作している車両の加速・減速や、停車の自動化を目指しています。


今回の実験では、運転士がボタンを押して浜松駅を出発。その後は手を触れることなくスムーズに運行し、静岡駅に停車した際には停車位置のずれはわずか9ミリ、到着時刻はほぼ定刻通りの2秒前でした。


JR東海は自動運転の導入により業務の効率化が期待できるとして、5年後の2028年ごろからの順次導入を目指しています。

(JR東海 新幹線鉄道事業本部 辻村厚本部長)
「まずまず良い結果。どういう場合でも今回のような結果が、ある程度得られるような形にしていきたい」