アメリカで政府の「債務の上限」の引き上げをめぐって与野党の交渉が難航する中、バイデン大統領は交渉の状況によってはG7広島サミットにオンラインで参加する可能性に言及しました。

アメリカの「債務の上限」の問題をめぐっては無条件の上限引き上げを求めるバイデン政権と、大幅な政府支出の削減を引き上げの条件とする野党・共和党が対立していて、両者が歩み寄れなければ、来月1日にもデフォルト=債務不履行に陥るおそれが指摘されています。

アメリカ バイデン大統領
「共和党は経済を人質にとって債務不履行になるぞと脅している」

与野党の協議の難航が予想される中、バイデン大統領は今月19日から開かれるG7広島サミットへの参加を見送る可能性について記者から問われ、「交渉の状況によっては出発が遅れたり、オンライン参加になる可能性がある」と話しました。

一方、日本の政府関係者は「大統領が来ないことはないだろう」と話していて、バイデン政権として債務上限の問題を重視する姿勢を示した発言とみられます。