ドイツを訪問中の中国の秦剛外相はショルツ首相と面会し、ウクライナ情勢について対話による解決が重要だとする従来の立場を強調しました。

中国外務省によりますと、秦剛外相は10日、ドイツのショルツ首相と面会し、「中国とドイツが対話と協力を強化することは世界に更なる安定や確実性、前向きなエネルギーを与えることにつながる」として関係強化への意欲を示しました。

また、ロシアによるウクライナ侵攻については「一刻も早く停戦を実施し、対話を通じて政治的解決を図り、ヨーロッパの長期的安定に向けた道を探るべきだ」と従来の立場を強調したということです。

一方、ショルツ首相はウクライナ情勢について中国との意思疎通を強化したい考えを示しました。

ドイツと中国は6月にベルリンで両国の首相と閣僚による政府間協議を予定しています。