アジフライの聖地を宣言したことで、観光客数が約80万人から約94万人にまで伸びたという長崎県松浦市。

「アジフライの概念が変わった」とまで言われる「松浦アジフライ」ですが、一体、どのようなものでしょうか?

松浦市のアジは「基本的に回遊しない」

小笠原亘キャスター:
いま専門店が続々と登場するなど「アジフライ」の人気が高まっています。そんなアジフライ人気の火付け役となっているのが、「アジの水揚げ量日本一」の長崎県松浦市。

2019年に「アジフライの聖地」を宣言しました。市長自らが考案し、これで町おこしをしていこうということで盛り上がっています。

では松浦市のアジフライとは一体どういうものなのか。

市役所の職員いわく「初めて食べた人からはアジフライの概念が変わった」という声が多く聞かれるといいます。

他のアジフライと何が違うのかというと、アジは回遊魚ですが、松浦産のアジというのは「基本的に回遊しない」そうです。餌が豊富な海に定着しているので脂がのってる。

「松浦アジフライ」を提供している都内の飲食店によると「アジフライにするアジは脂が乗りすぎているとあまりおいしくない。松浦市のアジはベストな脂の乗り具合」とのこと。

松浦アジですが、松浦市内にはアジフライを提供している店舗がこんなにあるんです。

パン粉に粉チーズを混ぜてアジフライを提供する「食味酒処 あじ彩」や、「アジフライバーガー」なるものを出している店「鷹ら島」。

さらには、ホットサンドを作っている「鉄板居酒屋とんぼ」というお店もあるということで、松浦市内では、コンビニエンスストアの約3倍にあたる35店舗がアジフライを提供しているといいます。