総社市と倉敷市の間を流れる高梁川で、川にかかる川辺橋の橋脚が傾くなどして通行止めになっています。通勤・通学に欠かせない川辺橋。復旧の見通しは立っておらず地域の住民に困惑が広がっています。

橋を支える橋脚が斜めに傾いています。道路は「くの字」に曲がり路面は波打っていました。倉敷市真備地区と総社市清音地区の間を流れる高梁川。ここに架かる川辺橋が、7日に大雨があった後に傾いていることがわかり、おととい(8日)の午後から通行止めとなりました。

(糸賀俊英記者)「全面通行不可となった川辺橋です。そのため歩行者はこの新川辺橋を歩かなくてはならなくなりました。歩道は御覧のように狭く自転車はこの側道を走らなくてはなりません」

川辺橋は、1978年にすぐ隣に新川辺橋ができてからは、歩行者・自転車専用道として使われています。突然の通行止めで、学生らは新川辺橋を利用せざるを得なくなり、けさも現地は非常に危険な状態になっていました。

(学生)「いつも使えていたので、急に壊れて使えないのはびっくりしました」「ここの橋を渡るしかなくて、本当に車通りも多いいま通勤ラッシュで車の横すれすれを通るのが本当に怖い」

車道のすぐ隣を通って通学するのは危険だとして、近くの清音駅には子どもたちを車で送る保護者の姿が目立ちました。

(保護者)「危ないのでケガをしたら怖いというのがある」「まあ朝晩は送るようにしています」

この事態を受けて、岡山県は緊急の会見を開き、今後の対応について説明しました。

(岡山県土木部道路建設課 蜂谷祥一課長)「迂回される方の安全を確保できるようラインの引き直しカラー舗装を実施して路肩に歩行者や自転車の方向けの通行帯を設置いたします」

週末の大雨のあとに、破損が分かった川辺橋です。川辺橋は歩行者や自転車専用の橋なのですが、今回の通行止めによって歩行者や自転車は、すぐ隣の新川辺橋を使わざるを得なくなってしまったんです。

岡山県によりますと車と歩行者らの接触を避けるため、新川辺橋について、車道をそれぞれ、50センチ狭めて、「自転車歩行者歩行帯」を1.25mに拡幅するカラー舗装をきょうとあす(10日・11日)夜間に行うとのことです。

工事中は橋を片側通行にし、あさって(12日)には、舗装工事が完了する見込みです。ただこれはあくまで緊急の対応で、傾いた川辺橋については橋の状態を調べた上で解決策を決めたいとしていますが、橋自体の復旧が可能なのかいつになるかは見通せない状況だということです。