岩手の空の玄関口「いわて花巻空港」に新たなレストランがオープンします。運営するのは地元で長年愛されるあの「大食堂」。10日は花巻と台北を結ぶ国際定期便の再開にあわせ、1日限定の臨時営業が行われました。
10日、台湾の台北からの乗客を乗せた国際定期便の再開第1便が、午後4時半ごろ「いわて花巻空港」に到着しました。2018年に就航した台北線は新型コロナウイルスの影響で2020年3月から運休となり、3年2か月ぶりの運航再開となりました。
これに合わせて空港で臨時営業を行ったのが、6月に開店する予定の新レストラン「いわて花巻大食堂」です。
手掛けるのは「上町家守舎」。10段巻きのソフトクリームや昭和レトロな雰囲気が人気の「マルカンビル大食堂」の運営会社でもあります。
4月、これまで空港でレストランを開いていた企業が撤退し空き店舗となっていましたが空港ビルからの要請に応える形で上町家守舎の入居が決まりました。
(岩手県空港ターミナルビル 阿部次郎さん)
「(マルカンビル大食堂は)地元・花巻の皆さんに大変愛されている食堂です。空港ターミナルビルにもぜひ愛される場所が欲しいと思ってお声がけをしました」
マルカンの人気メニュー「ナポリかつ」。空港のレストランでは花巻のブランド豚「白金豚(はっきんとん)」を使用します。10日の臨時営業では、空港を利用した人がさっそく花巻の味を楽しみました。
(福岡県からの旅行客)
「福岡でもテレビ番組でこのメニューが紹介され知っていたので嬉しいです。(量が多くて)食べられるかなと思いました。満足ですよ、大満足です」
(上町家守舎 レストラン事業部 菊池英樹さん)
「食材を花巻のおいしいお肉、麺、ご飯を用意して同じメニューをグレードアップさせてお出ししたいと思っています。岩手の食材ですとかこの空気感を存分に味わってもらえる楽しい食堂にしていきたいと思います」
いわて花巻大食堂は今後、県内各地の名物店と連携し、マルカンビル大食堂のメニュー以外の岩手の味も提供できるレストランを目指します。
5月24日にはランチ営業のみでプレオープンし、6月1日に通常営業が始まります。