三菱自動車工業は昨年度の決算について、円安の影響で営業利益が2倍以上の1905億円になったと発表しました。一方、今年度は大幅な減益の予想です。
三菱自動車が発表した今年3月までの1年間のグループの決算によりますと、売上高が前の期と比べて21%増え2兆4581億円、本業のもうけを示す営業利益が118%増え1905億円だったと発表しました。
営業利益1905億円のうち、為替の円安による押し上げ効果が999億円で増益の大きな要因となりました。また、純利益も128%増加の1687億円でした。
一方で、今年度の決算予想については為替を円高方向に想定したことや、資材費の高騰などで、純利益がマイナス41%の1000億円、営業利益は21%の1500億円と、大幅な減益を見込んでいます。
一方、三菱自動車は、中国市場にSUV=多目的スポーツ車「アウトランダー」の新型車を投入したものの、販売が低迷し、3月から生産を停止するなど苦戦を強いられていて、加藤社長は会見で「何らかの構造改革は必要」との認識を示しました。
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