今年の大型連休中に長野県内で発生した山岳遭難は18件で、コロナ前と同じ水準となりました。
県警によりますと、4月29日から5月7日までの大型連休中に長野県内で発生した山岳遭難は、2022年よりも11件多い18件で、コロナ前の2019年と同じ件数となりました。
今年の連休は行動制限が緩和され、晴れの日が続いたことなどから登山者の入り込みが多く、遭難の件数も増加したとみられています。
亡くなったのは4人でこのうち3人の原因は「滑落」でした。
2日には北アルプス前穂高岳で3人が滑落し、50代の男性2人が死亡。
5日には北アルプス奥穂高岳で70代の男性が死亡しました。
県警は、連休明けもしばらくは寒暖差が大きく積雪の状態が急激に変わることから、滑落に注意を呼びかけています。
一方、遭難した21人のうち20人は長野県外からの登山者で、年代別では20代が9人と最も多くなりました。
県警では若い世代に対し、SNSなどを活用した注意喚起をしていくとしています。