日本銀行で開かれた黒田前総裁のもと最後の金融政策決定会合で、複数の委員から「物価安定目標の実現へ良い兆しがみられる」といった意見が出たことがわかりました。
日銀は3月に行われた黒田前総裁にとって最後となる金融政策決定会合で、大規模な金融緩和の維持を全員一致で決めました。
きょう日銀が公表した会合の「議事要旨」によりますと、▼企業で価格転嫁の動きが続いていることや、▼賃上げの動きが大企業だけでなく中小企業にも広がっていることなどから、複数の委員が「『物価安定の目標』の実現に向けて良い兆しがみられるなど、環境は変化しつつある」といった見方を示しました。
また、委員からは「足もとの物価高を受けて緩和の見直しを求める意見も聞かれるが、政策転換が遅れるリスクよりも、拙速な政策転換によって目標達成の機会を逃すリスクの方を重視すべきである」という意見が出されるなど、大規模な金融緩和の継続を推す意見が相次ぎました。
一方で、委員からは物価の先行きについて「想定以上に上昇していくリスクについて、十分に注意を払っていく必要がある」と過度なインフレを懸念する声も出ました。
会合では、政府と日銀が掲げる2%の物価安定目標について、「堅持することがきわめて重要」との意見が相次ぎ、なかには、目標をめぐる議論を始めること自体が「金融政策運営に関する無用な憶測を招く惧れがある」と指摘する声もありました。
注目の記事
「本当は命を失う場所ではなかった」津波にのまれた指定避難所…震災を知らない大学生が被災地で辿る“後悔と教訓”の15年

「私たち家族の楽しい思い出はすべて消え、苦しみや悲しみに変わった」娘を事故で失った小学校の元校長が訴える“命の尊さ” 修学旅行の引率中に「美果が交通事故で死んだ」と連絡が【第1話】

【「公立いじめ」との声も】授業料無償化先駆けた大阪のいま…公立高校の約4割が定員割れ『私立有利・公立不利』の状況は“負のスパイラル”生む懸念【教育アドバイザー・清水章弘さん解説】

“ながら運転”小学生男児トラックにはねられ2年経つ今も意識不明•生涯要介護も…適用されない『危険運転』両親訴え「罪が軽すぎるのではないか」

家族が死刑囚になったーー「殺人鬼の家族と呼ばれようとも」 残された両親と弟、過酷な現実の中で今も生き続ける

3・11午後2時46分発車の仙石線『命を救った判断』あの日の記憶胸に“ビーチサッカー”で目指す姿【東日本大震災15年】









