日韓首脳会談について韓国では、歴史問題をめぐる日本の対応が不十分だとする報道が目立っていますが、一部では評価の声も出ています。

韓国国内では岸田総理が共同会見で歴史問題をめぐり、「心が痛む」と述べた点が大きく注目されています。

韓国の新聞は軒並み、きょうの朝刊で岸田総理の発言を一面で紹介。「韓国社会が望むものには及ばなかった」などとする厳しい評価が目立ちましたが、保守系のメディアからは「一部で進展があった」とする指摘もありました。市民の受け止めは分かれています。

ソウル市民
「いまだに日本が心から謝罪していないのが目に見える。かなり足りない」
「未来に向けて進むうえで過去に縛られる必要はない」

また、今月のG7広島サミットの際、日韓両首脳が平和記念公園の「韓国人原爆犠牲者慰霊碑」を参拝することになりましたが、韓国大統領府の関係者は「今後も言葉と行動で過去に対し、真摯な歩みを続けていくことの表れだ」と評価しています。シャトル外交は復活しましたが、引き続き両国に努力が求められている印象です。