日本バレーボール協会は8日、都内で2023年度のバレーボール女子日本代表チームキックオフ会見を行い、第2回国内合宿(5/9~20、鹿児島・薩摩川内)に参加する女子日本代表25人を発表した。主将の古賀紗理那(26、NECレッドロケッツ)をはじめ、2年ぶりの代表復帰となった長岡望悠(31、久光スプリングス)、歴代の日本代表で最長身となる身長196cmの小林エンジェリーナ優姫(23・ウィスコンシン大学グリーンベイ校大学院1年)らが名を連ねた。
会見で「パリのオリンピックでメダルを獲得するのが最大の目標。そのために9月のオリンピック予選で出場権を獲得するのが今年最大の目標」と語った眞鍋政義監督(59)。チームスローガンに「世界を超えよう」との意味で選定された『OVERTAKE』を掲げ、まずは9月に開催されるオリンピック予選での五輪出場権獲得を目指す。
昨年5位で終えた世界バレーを振り返り、アタック効果率とサーブレシーブ返球率の高さを評価した眞鍋監督だが「昨年、1シーズン目、サーブを重要・重点課題の一つとして、取り組んできましたけども、このチームがパリのオリンピックでメダルを獲得するための水準には全く届いていません」。最大の目標達成に向け、改めてサーブの重要性を説き、ロンドン五輪銅メダルメンバーの竹下佳江、大友愛、荒木絵里香、中道瞳の4人にスタッフを加えた13人でチーム「タスクフォース」を編成すると発表した。
眞鍋監督は大友について「どちらかというとサーブ苦手なんですよね。やはりサーブ不得意な選手もいっぱいいます。それを分かるのはやはり大友ですよ。昔どんな心境でサーブを打ってたのかっていうことも我々はやっぱり知っておきたい。選手も知っておきたいということで、大友を説得しました」と話し、選手目線でのサポートを期待する。
会見には選手25人も登壇。昨年に続き主将を担う古賀は「初選出の人もいる。フレッシュに戦っていけたら」。さらに「日本チームは高さがない分、チームとして戦うことが大事。試合会場に来ていただいてたくさん私たちの背中を押していただけたら」とファンに呼びかけた。
2年ぶりに代表に復帰した長岡も「ワクワクするチャレンジができることを嬉しく思う。覚悟をもって楽しみたい」と意気込む。「チームが昨年積み重ねてきたものがあると思うので、そこに自分がアジャストしていけるようにしていきたい」。ベテランらしく落ち着いた表情で語った。
パリ五輪には開催国フランスとパリ五輪予選(9月に日本、ポーランド、中国の3都市で開催)の上位6チームに加え、世界ランキング上位5チームが出場できることから、一戦一戦が重要となる。「もう一つ今年の目標といたしまして、ネーションズリーグ。ネーションズリーグでは、ベスト4というところを目標にして戦っていきたいというふうに思っております」(眞鍋監督)。まずは5月30日に開幕するネーションズリーグでのベスト4を狙う。