岩手県平泉町で開かれている春の藤原まつりは最終日を迎えました。5日は大きな餅をどこまで遠くに運べるかを競う恒例の弁慶力餅競技大会が開かれました。

 この大会は力持ちとして知られ平安末期、源義経とともに平泉に逃げのびた武蔵坊弁慶にちなみ開催されていて、今年で96回目を数える歴史あるイベントです。台の上に括りつけられた二段重ねの鏡餅を担ぎ、どれだけの距離を歩けるかを競います。女性の部では50キロ、一般の部では160キロもの重さを運ぶ大会には、力自慢の50人以上が参加し、熱戦が繰り広げられました。

 一般の部に参加した人は抱えて立つだけで精一杯。歩き出すことさえままならない参加者も。そんな中、29.14メートルを歩き優勝したのは菊地大さんです。

(一般の部で優勝 菊池大さん)
「(出場したのは)8回目です。記録は40メートル以上を狙っていた。少し不甲斐ない結果での優勝だった。(来年は)40メートル以上で勝負したい」

 ちびっこ部門に参加した子どもたちの懸命な姿に加えて、女性の部では過去最長記録となる200メートル以上を歩く強者が二人も出るハイレベルな戦いとなり、訪れた人たちの応援の声にも力が入っていました。