岩手県遠野市で5日、子どもたちの健やかな成長の願いをこめて「こどもスポーツ流鏑馬大会」が行われました。
大会が行われたのは遠野市の遠野郷八幡宮です。大会は子どもたちの健やかな成長を願って毎年こどもの日に行われています。5日は大会の前に大人も参加できる流鏑馬体験会が行われ、県外から訪れた観光客などが、馬とのふれあいを楽しみました。
(体験会の参加者)
「昔の人のように矢を射て楽しかったです」
「なかなかこういう機会がなかったので、貴重な体験で楽しかったです」
続いて行われたこども流鏑馬大会には、遠野市内や盛岡市、釜石市などから小中学生21人が参加しました。伝統的な射手奉行の衣装を身に着けた子どもたちは、馬にまたがると長さ100メートルの馬場に取り付けられた3つの的を狙います。見事に矢が命中すると介添奉行役の子どもたちが「よう射たりや」と掛け声をかけました。
(こどもスポーツ流鏑馬の参加者)
「少し失敗したところもあるけど、うまくいったところもあって楽しかったです。」
(遠野郷八幡宮 多田頼申・宮司)
「体験会も今年は50人くらい集まっていただきまして、成功しました。天気にも恵まれて子どもたちも気持ちよく体験できました」
今年は子ども流鏑馬を卒業した3人が、引き手なしで自分で馬を操って全長220メートルの競技流鏑馬のコースを走りながら矢を放つチャレンジマッチも行われました。今年の大会はコロナ過以前の内容にほぼ戻った形で開催することができたということで、参加した子どもたちも見物に訪れた人たちも、馬とのふれあいを楽しんだ様子でした。