4年ぶりに通常開催された「博多どんたく港まつり」、パレードは多くの見物客でにぎわいました。全国大会の常連でもある子供たちのチアダンスチームも4年ぶりに参加し、まつりを盛り上げました。

◆チアダンスチーム「DeaR」

福岡県小郡市の小学校で元気よく踊る子供たち。3歳から中学生までの約80人が通うチアダンスチーム「DeaR」です。この日は1週間後に控えた「博多どんたく港まつり」に向けて、振り付けや隊形移動の確認をしていました。

生徒「厳しい練習とかで、もっと上手になれるので楽しいです」

去年のどんたくではステージでダンスを披露しましたが、新型コロナ対策のため人数が制限され、ほとんどの生徒が参加できませんでした。練習も密を避けるため、対面ではなくビデオ通話で行っていた時期もあったといいます。

生徒「Zoomだと電波が悪かったりして途切れ途切れで、振りとか教えてもらっても、全然画面も小さいからわからなかったりしたので」

◆コロナ禍でイベント中止が相次ぐ

この3年間は大会やイベントの中止が相次ぎ、練習の成果を披露する場を失っていました。

保護者「3年前と2年前も全国大会決めたんですけど、東京での開催はかなわずに、(子供は)ほんと悔しい思いしながらでした」

中阪和華子先生「今まで当たり前にイベントがあったのが、本当に幸せだったんだなとすごく感じて、いま普通に戻ってイベントに参加できていることに感謝だなと思っています」

子供たちも今年のどんたくにかける思いは特別です。

生徒「やっとコロナ禍を乗り越えて、今せっかく出られる機会を頂いているので頑張りたいです」「4年ぶりのどんたくですごく楽しみなので、お客さんとか見てくださる方に、笑顔と元気を届けられるような演技をしたいです」

◆4年ぶりのパレード参加

そして迎えた本番当日・・・

生徒「緊張する」「楽しみです」「パレードに出るのが久しぶりなのでちょっと緊張しているんですけど、楽しんで踊りたいと思います」「頑張るぞーオー!」

練習で積み重ねてきたものを全身で表現する子供たち。側方宙返りなどアクロバットな技も披露し、沿道から大きな拍手が送られました。

生徒「きつかったんですけど、それよりもお客さんの笑顔とか拍手とかの声援がたくさんもらえて、すごく嬉しかったです」「博多どんたくでしか感じられないお客さんとのアイコンタクトがあったので、とても楽しかったです」

◆“感謝”と“最高の笑顔”

久しぶりにどんたくで踊る姿を見た保護者も、わが子の成長を感じたようです。

保護者「技術面も精神面もすごく上がっている姿を見て感動しました。頑張ってきたことをみんなに披露することができて感謝の気持ち」「みんな自粛していた部分があるので、楽しみも我慢していた部分もあるので、開催されて良かったなと思います」

中阪和華子先生「会えなかったから集まってレッスンする大事さを、みんな今回のコロナで学んだのかなというのは私も思います。今回通常開催してくださったことに感謝だし、こうして参加できたことが本当に感謝だと思います」

困難を乗り越えて多くの見物客の前で演技を披露したダンスチーム。最高の笑顔とパワフルな演技でパレードを彩りました。