■FIVBバレーボールネーションズリーグ2023 フランス大会(日本時間22日、フランス・オルレアン) 

世界のトップ16チームによるバレーボール最強国決定戦、ネーションズリーグ男子大会で日本(世界ランク7位)は五輪3度の金メダル・ブラジル(同2位)と対戦し、セットカウント3ー2(25-23、25‐21、18‐25、22‐25、18‐16)で開幕から負けなしの7連勝。日本はブラジルに国際大会で1993年以来となる30年ぶりの勝利をあげた。

スタメンには、主将の石川祐希(27)、関田誠大(29)、山内晶大(29)、小野寺太志(27)、宮浦健人(24)、髙橋藍(21)、リベロは山本智大(28)が起用された。

6戦全勝と勢いが止まらない龍神NIPPON。安定感抜群の石川、髙橋藍に加え、オポジットのスタメンには今大会初めて宮浦が入った。途中出場でフランス撃破の立役者となった爆発力が再び見られるのか?公式戦30年ぶりとなるブラジル戦の勝利は?まさに〝昇り龍〟の真価が問われる一戦だ。

第1セット、日本は髙橋藍の連続サーブポイントで幸先のいいスタート。関田、山内も好サーブで得点し日本のリズムで試合が進んだ。中盤も石川のサーブポイントなどでリードを広げた。終盤ブラジルに1点差まで追い上げられたが、最後は髙橋藍が冷静に決め、25-23で日本が逃げ切った。

第2セットも流れは日本。宮浦の好サーブで相手を崩し連続得点。ブロックからの守備が機能する日本は相手の強打を拾ってつなぎ得点を重ねた。中盤にはリベロ山本が好レシーブを連発。石川や宮浦が技ありのアタックを決めた。終盤ブラジルに詰め寄られた大事な場面では、石川が渾身のフェイクセット。そのトスを宮浦がしっかり決めて流れを渡さない。日本が25-21で逃げ切りセット連取に成功した。

第3セット、序盤ブラジルが守備からリズムを作り本来の力を見せ始める。好サーブでレシーブが乱された日本は徐々にリードを広げられてしまう。追い上げのきっかけがほしい日本は大塚達宣(22)、髙橋健太郎(28)らをコートへ。終盤にはブラジルのサーブがネットのカメラにあたり試合が7分ほど中断する場面も。結局ブラジルに押し切られ日本が18-25でこのセットを落とした。

第4セット、先にリードしたい日本だがブラジルが強烈なサーブで流れを呼び込む。日本はエース石川が気迫のアタックでチームを鼓舞、流れを渡さない。しかしブラジルは中盤に連続ブロックを決め3点差に。日本も粘り強くレシーブでつなぎ意地を見せたが、ブラジルの多彩な攻撃に押し切られ、22-25でセットを落とした。

15点先取のファイナルセット。日本は相手アタックを石川が好レシーブ、髙橋藍が決め切って先にリード。ブラジルもエースにボールを集めて連続得点し、一進一退の緊迫した展開が続いた。日本は髙橋健太郎のレシーブから石川が豪快なバックアタックを打ち込み再びリード。さらに宮浦のサーブポイントで2点差に。ブラジルに粘られデュースに持ち込まれたが最後は石川のサーブから髙橋藍が決めて、日本が3-2でブラジルを破る大金星をあげ、開幕7連勝を飾った。

【日本の得点(上位)】
石川   27得点
宮浦   24得点
髙橋藍  21得点

日本は次戦、24日に、世界ランキング8位のアルゼンチンと対戦する。※世界ランキングは試合前