消息を絶っていた陸上自衛隊のヘリコプター。沖縄県宮古島周辺の海底から、原形をとどめていない状態で引き揚げられました。「滅多なことではバラバラにならない」と陸自の元陸将は話していますが、いったい何が起きたのか。防衛省はフライトレコーダーの分析を進め、事故原因を調べる方針です。
機体の主要部分回収 “自衛隊員のズボンのようなもの”も…

消息を絶ってから約1か月。5月2日の正午前、沖縄県宮古島周辺の海底から陸上自衛隊のヘリコプターが引き揚げられました。

機体は原形をとどめていないほど崩れていますが、日の丸の赤いマークが確認できるほか、燃料タンクとみられるものもあり、機体の主要部分を回収したということです。海底からは機体のほかにも…

記者「自衛隊の隊員がカゴの中を確認しています」

引き揚げられたものの中には、“自衛隊員のズボンのようなもの”も確認できます。

引き揚げ作業は民間の作業船が実施。深さ約106メートルの海底にあった機体は、当初3つに割れているという情報もありましたが、陸上自衛隊は2日夜、“胴体と尾翼部分が一部で繋がっている状態”だったと明らかにしました。

この機体には隊員10人が乗っていて、うち6人が死亡、残り4人が行方不明です。