2日午前、岩手県大槌町の港付近で、クマが相次いで目撃されました。水路を泳いだあと造船所の床下に逃げ込んでいて、町がわなを設置して捕獲を試みています。(2日午後5時30分現在)
2日午前9時ごろに大槌町内で撮影された映像では、水路の中にいるクマが地上にはい上がろうとしていました。2日午前5時半ごろ、大槌町赤浜で防潮堤付近を散歩していた住民がクマを目撃し、警察に通報しました。
その後午前8時ごろから午前9時ごろにかけて最初の目撃場所から50メートルほど東側にある海につながる水路でクマが泳いでいる様子や、道路をクマが横切る様子が相次いで目撃されました。
(目撃した人)
「元気なかったです。弱ったような感じで水に入って体冷えて元気がなくなったのか、頑張れ頑張れっていいたくなるようなちょっとかわいそうでした」
目撃した人によりますと、クマはその後、近くにある造船所の中に逃げ込んだということです。造船所内では当時、従業員が作業中でしたが逃げてけが人はいませんでした。
地元の猟友会によりますと、クマは体長1メートルほどで、若いオスの成獣とみられます。
警察や役場職員が確かめたところ、造船所の床下に潜んでいるのが確認されました。警察によりますとこれまでに人や物への被害の情報は確認されていません。
町は午後5時すぎに造船所の床下につながる出入口2か所にわなの設置を始めていて、捕獲を試みます。
町や警察は、引き続き付近の住民に注意を呼びかけています。