風情豊かな街並みを残す盛岡市の中心部でトンボが羽化する様子をカメラがとらえました。

 盛岡市鉈屋町にある「盛岡町家三き亭」(きは「七」が三つ)です。明治時代に建てられた建物で、現在はイベント会場として活用されています。
 この施設を運営する「盛岡まち並み塾」の海野伸理事長が、建物の裏にある池で、羽化している昆虫を見つけたといいます。海野理事長はすかさず、その様子をカメラに収めました。
 盛岡市動物公園の齊藤正弘さんによりますと、撮影されたのは「クロスジギンヤンマ」とみられ、体長は7、8センチほど。羽化は4月下旬から5月にかけて各地の池や沼でみられるということです。

(盛岡まち並み塾 海野伸理事長)
「この前のニューヨークタイムズの方もここに来ましたし、できるだけ多くの人にこういう地域を知ってもらってできるだけ残していきたい」

 風情豊かな街並みを残す盛岡で、小さな生き物の誕生の瞬間が自然との共生の尊さを私たちに伝えています。