フィリピンのマルコス大統領は、中国と領有権を争う南シナ海の問題をめぐり、「中国側が漁業者の権利について協議することに同意した」と明らかにし、対話の必要性を強調しました。

マルコス大統領は先月30日、アメリカに向かう機内で記者団の取材に応じ、南シナ海の問題をめぐり「中国側がフィリピンの漁業者の権利について協議することに同意した」と述べました。

南シナ海では先月23日、中国海警局の船がフィリピンの巡視船に衝突寸前まで接近するなど緊張が高まっていて、マルコス大統領は対話の必要性を改めて強調しました。

現地時間の1日午後にはバイデン大統領と会談する予定で、フィリピン政府は、「アメリカとの相互防衛条約の“進化”に取り組む」としています。