今月のG7広島サミットを前に、アフリカ4か国を訪問している岸田総理。狙うのは世界秩序のカギを握る「グローバルサウス」と呼ばれる国々の取り込みです。
記者
「ピラミッドが見えてきました」
総理大臣就任後、初めてアフリカを訪れている岸田総理。最初の訪問国・エジプトではきのう、シシ大統領との首脳会談に臨みました。
岸田総理
「大統領と共に国際社会の平和と安定、そして繁栄に向け貢献をして参ります」
岸田総理はある狙いをもってエジプトを訪問していました。
記者
「また1体、ご遺体が引き上げられてきました」
去年4月、ウクライナのブチャなどで見つかった多くの市民の遺体。これを受け、国連総会の緊急特別会合が開かれ“国連の人権理事会からロシアを追放する決議案”の採決が行われました。この時、エジプトは…
エジプト
「エジプトの態度は最初から揺るぎがありません。このやり方を拒否することです」
決議案への異論を述べ、採決を棄権していたのです。
この日の採決では…
セネガル
「セネガルは棄権します」
南アフリカ
「南アフリカは棄権します」
アフリカの国々を含む72の国が「棄権」や「反対」を選択。日本など「G7」と「ロシア」との間で、中間的な立場をとるグローバルサウスと呼ばれる新興国や途上国が存在感を示しました。
G7の議長国を務める日本。今回の総理の外遊は、グローバルサウスをめぐるロシアとの綱引きを強く意識したものなのです。
岸田総理
「ロシアによるウクライナ侵略によって国際秩序の根幹が揺らぐ中にあって、アフリカの主要国の首脳との間において連携を確認したいと思っています」
岸田総理が今回訪れるエジプト、ガーナ、ケニア、モザンビークはアフリカの東西南北の主要国。4か国とも国連でのロシアに関する決議案に「棄権」をしたことがある国々です。
外務省の幹部は…
外務省幹部
「ウクライナ情勢について日本の考えを伝える。一方で、各国が抱える課題にも耳を傾ける。東西南北の主要国でこうした寄り添う姿勢を示すことは、アフリカ全体へのメッセージにもなる」
エジプトとの首脳会談を終え、岸田総理はこう成果を強調しました。
岸田総理
「世界のどこであれ、力による一方的な現状変更は認められないということで一致しました」
「法の支配」など普遍的価値で一致したと強調した岸田総理。今回の外遊でアフリカ諸国の声に耳を傾け、開幕が迫るG7広島サミットでの議論に活かしたい考えです。
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