経営不安が高まっているアメリカの地方銀行について、FDIC=連邦預金保険公社が管理下に置き、現地時間先月30日中に他の金融機関への売却を発表する可能性があると現地メディアが報じました。

カリフォルニア州を地盤とするファースト・リパブリック・バンクは、3月にシリコンバレー・バンクなどが経営破綻し金融不安が広がった影響などで、1月から3月にかけて日本円で13兆円あまりの預金が流出するなど、経営不安が高まっています。

こうした中、現地メディアは、FDICがファースト・リパブリック・バンクを管理下に置いたのちに、売却を発表する可能性があると報じました。

ファースト・リパブリック・バンクの資産規模は去年末時点で全米14位で、売却が行われた場合、リーマンショックが起きた2008年以来、アメリカの銀行で最大の経営破綻となります。