東京電力福島第一原発事故による帰還困難区域のうち、福島県飯舘村の復興拠点で、5月1日午前10時に避難指示が解除されました。

避難指示が解除されたのは、飯舘村・長泥(ながどろ)地区の一部「特定復興再生拠点区域」で、1日午前10時、道路を封鎖していたゲートが開かれました。

解除された地区では、197人が住民登録していますが、宿泊しながら帰還の準備を進める「準備宿泊」を利用したのは、7人に留まっています。

住民たち「これを待っていたんだよ。やっと戻って来られた、12年だもの。やっと長泥に来たって感じ」

また、あわせて除染で出た土を再利用する実証実験で使用してきた「長泥曲田(まがた)公園」も避難指示が解除され、初めて復興拠点以外の解除も含まれています。これで、国が先行して除染を進めた県内6つの町と村に設けられた「復興拠点」すべてで避難指示が解除されました。