日銀は、きょうから植田総裁の下で初めての金融政策を決める会合を開きます。市場では今の大規模緩和を維持するとの見方が大勢ですが、一部では政策の見直しに踏み切るのではないかとの観測もくすぶっています。
異次元緩和の「副作用」も認め、政策の修正に含みを残していた植田総裁ですが、最近は「大規模緩和の継続が適切だ」と繰り返し述べています。
日本銀行 植田和男総裁
「現状の経済、物価、金融情勢に鑑みまして、現行のイールドカーブコントロールによる金融緩和を継続していくことが適当である」
政策の見直しに慎重な理由は大きく2つあります。
1つは、物価とその鍵を握る賃上げです。今年の春闘で賃上げ率は30年ぶりの高水準でしたが、来年以降も継続するかは不透明です。日銀としては安定的な2%の物価上昇に確信が持てるまでは様子を見極めたいとの考えです。
もうひとつは、欧米でくすぶる金融不安です。日銀内ではいまの状況で政策を修正し、市場を混乱させたくないとの考えがあります。ただ、日銀関係者からは「政策の修正はサプライズ的に発表するしかない」との声も聞こえていて、今回もサプライズで政策の修正に動くとの見方も消えていません。
額面通りの現状維持か、就任早々のサプライズか。植田氏の最初の一手に注目が集まります。
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