岩手県出身者として初の将棋のプロ棋士となった小山怜央四段の愛用品や戦績を展示した企画展が26日、岩手県立博物館で始まりました。

 企画展では釜石市出身の小山四段が実家で愛用していた将棋盤や、東日本大震災の後、がれきの中から見つかったという小学生時代のトロフィーや盾が展示されています。
 小山四段は戦後初めて奨励会を経ずに編入試験でプロ入りの権利を得て、4月1日にプロ棋士となりました。震災の2か月後、島朗九段から当時高校生だった小山四段に贈られた扇子も展示されていて、「絶望した側が戦いに勝つことがよくある」とメッセージが書かれています。
 この企画展は8月31日まで盛岡市の県立博物館で開かれています。