人間にも動物にもやさしい「ガチャde寄付」が好評!

名古屋市にある「名古屋港水族館」でも、新しい形の寄付ができる取り組みを行っています。

(名古屋港水族館・木部悟さん)
「世界的なエネルギー価格の高騰は、一般家庭と同様水族館も打撃を受けている」

水槽の温度管理などは電気供給なしにはできません。高騰している電気代を抑えたくても、生き物の暮らしに直結する設備の節約は限界があります。

そこで登場したのが「ガチャde寄付」。

一回500円のガチャガチャで出てくるのは、飼育係が撮影した生き物たちの愛くるしい姿がプリントされた限定缶バッジです。

支払われた500円の一部はエサ代に充てられます。コロナ禍の2020年に始まり、期間限定でこれまで27回実施され、人気企画に成長しました。

(名古屋港水族館・木部悟さん)
「今では年間で約900万円を超える寄付を頂いている。大きな収入になっている」

名古屋港水族館全体のエサ代は年間約8000万円。2022年度は、エサ代の一割以上を寄付で賄うことができ、燃料費高騰の今、感謝に堪えないとのことでした。

(来館者)
「ガチャガチャを結構するけど、寄付できるのは初めて。子どもも喜ぶと思う」

現在実施中の「ガチャde寄付」の設置は2023年5月12日まで。

ウクライナ侵攻に端を発し、動物たちにも及んでいる価格高騰の波。それを少しでも抑えようという取り組みが続いています。

CBCテレビ「チャント!」2023年4月18日放送より