台湾で中国に批判的な書籍を発行する出版社の編集長が、中国に渡った後、消息不明となっていることがわかりました。身柄を当局に拘束されているものとみられます。
関係者などによりますと、消息不明となっているのは台湾の出版社、「八旗文化」の李延賀編集長です。
李さんは、今年3月、親族を訪問するため、中国・上海を訪問したあと連絡がとれなくなり、中国当局に身柄を拘束された可能性があるということです。
「八旗文化」は、新疆ウイグル自治区に関連する本などを出版しており、台湾メディアは「中国で禁止されている本を出版したことが拘束の原因ではないか。そうであれば台湾の出版界にとって、これまでになく悪いニュースだ」と懸念を示しています。
この出版社から本を出した作者ら有志は、22日、「台湾では出版や言論の自由が認められており、李さんが罪を犯していないことは明らかだ。中国当局は直ちに李さんを解放すべきだ」とする声明を発表しています。
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