停電の原因にもなる、電柱に作られたカラスの巣を取り除く作業が、25日、岩手県矢巾町で公開されました。

 公開されたのは、矢巾町流通センター南の工場や倉庫に加え近くに田んぼもある地域での作業です。
 3月から5月はカラスの繁殖期で、電柱に巣を作ることが多くなり、カラスが電線に接触すると漏電し、停電する恐れもあります。
 岩手県内では昨年度、カラスの巣が原因の停電が4件発生し、過去3年で最も多い871個の巣が撤去されました。
 25日の作業では、電柱の高さ8メートルの位置に設置された変圧器と電柱の間の隙間に作られた巣を工具で取り除き、再び巣が作られないための器具が設置されました。巣の大きさは平均で直径30センチから40センチほどだということですが、25日に撤去された巣は、60センチと大型のものでした。

(東北電力ネットワーク盛岡電力センター 遠藤直樹 配電主査)
「今ままでもお客様の情報で停電を回避できた事例もありますので、カラスの巣を見つけた際には、当社のネットワークコールセンターの方に、一報を入れて頂くようにお願いしたいと思います」

 撤去作業を行う東北電力ネットワークは、6月頃までパトロールを強化する予定です。