宮城県大崎市の鳴子警察署で25日から1年間、若手警察官の技能向上を目指す実践塾が始まり、参加した警察官らが交番の襲撃を想定した訓練に臨みました。

鳴子警察署で始まったのは、実践塾、その名も「鳴子有備塾」です。開講式では、2018年以降に採用された21歳から28歳までの若手署員8人に、阿部英昭署長から指定書が交付されました。

続いて、阿部署長が「ひとつでも多くのことを学び、強い精神力と執行力の強化を図ってほしい」と訓示しました。

鳴子警察署 菅野有真巡査(26):
「知識、技能を自らのものとして得とくし地域住民から期待と信頼に応えられる勇猛果敢な警察官を目指します」

鳴子警察署 菅野有真巡査

このあと、若手署員は交番での襲撃事件を想定した訓練に臨みました。この実践塾は、実務経験の浅い若手署員の技能を育成しようと、2013年から毎年行われています。

県内では2018年に交番が男に襲撃され警察官が刺殺される事件も起きていて、署員たちは犯人を取り抑えるまでの対処の仕方などを確認していました。

鳴子警察署 藤島優莉巡査(22):
「現場ではいつ誰がどのように来るかわからないので、日ごろからの物をどのように活用するかや、どのように動けばいいのか考えていくべきと思った」

鳴子警察署 藤島優莉巡査

若手署員たちは今後1年間、定期的に職務質問や鑑識などの技能を学びます。