日本銀行盛岡事務所は、3月の岩手県内の金融経済概況について「一部に弱さがみられるものの、緩やかに持ち直している」とし、2か月連続で前の月から判断を据え置きました。

 日銀盛岡事務所によりますと、設備投資は大規模な投資が多かった昨年度に比べ、今年度はおよそ半分になる見込みです。一方で個人消費は新型コロナの影響が和らぎ、百貨店やスーパーの売上やインバウンド需要が回復していて、サービス消費の飲食や宿泊を中心に持ち直しの動きが進んでいます。
 こうした状況から日銀盛岡事務所は3月の岩手県内経済について、「一部に弱さがみられるものの緩やかに持ち直している」と判断を据え置きました。
 今後の見通しについては「持ち直しの動きが足踏みしている国内外の電子部品やデバイスの需要、生産用機械の設備投資の動向に注視が必要」としています。