岩手県宮古市で海面養殖によるトラウトサーモンの出荷が25日始まりました。主要な魚の不漁が続く中、安定供給に向け4年目のスタートです。

 25日午前6時ごろ、宮古市魚市場に水揚げされたのは「宮古トラウトサーモン」です。
 25日の水揚げはおよそ1400匹、2.8トンで、さっそく仲買人が集まり、競りをしていました。
 このサーモンは2020年から海面養殖されているサケ・マスの一種で、刺身のほか加工品にも適しています。4年目の出荷が始まった25日は3キロほどある大ぶりのものに、1キロあたり1400円から1700円の値が付きました。
 宮古市では近年、サケやサンマの不漁が続いていて、安定した水揚げが見込める海面養殖が注目されています。市によりますと海水温が高い日が続き魚の成長は順調ということで、今シーズンは去年より12トン多い120トンの水揚げを見込んでいます。