40年ぶりに戻って来た「虎頭」
加美町消防団 味上庄一郎部長:
「この真ん中の虎が、今回40年ぶりに私たちの手元に戻ってきた虎舞の頭」

実は、この虎頭、以前、まつりの開催中に盗まれ、行方不明となっていました。しかし、去年11月、岩手県釜石市に住む文化遺産調査委員の協力のもと、およそ40年ぶりに無事消防団のもとに戻ってきました。

味上さんによりますと、この文化遺産所在調査委員が、京都の骨董品で虎頭を見つけ購入。その後、各地の教育委員会に問い合わせたところ、加美町の盗まれた虎頭であることが判明したということです。
加美町消防団 味上庄一郎部長:
「京都の骨董品店で見つかったということが分かった。戻ってきたときは髪の毛もないし眉毛も薄くなって非常に可哀そうな状態だったが、私たちの手元に戻ってきて安心しているような雰囲気にも感じた」

過去の写真などと見比べて盗まれた虎頭であることが判明しました。

帰ってきた後、抜け落ちた髪の毛や眉毛を修復し、今年のまつりから使われることになりました。
加美町消防団 味上庄一郎部長:
「現役に戻してあげたいという思いが強く今回そのままのかたちで、まつりに復活することになった。私たちの思い、この虎頭自身の思いが観衆に伝わればいい」

本番まで1週間あまりとなった4月21日。虎舞の練習会場に、小中学生たちが次々と集まってきました。