火伏せを祈願する初午(はつうま)まつりが、4月29日に宮城県加美町で4年ぶりに開かれます。今年は、およそ40年前に盗まれ、無事ふるさとに戻ってきた虎頭(とらがしら)がまつりに登場することになり、地元の子どもたちが魂を込めて伝統の舞いを披露します。
「火伏せの虎舞」本番目前で練習に熱
4月15日の夜、小中学生らが2週間後に迫った本番に向けて練習に励んでいました。

消防団員の指導:
「頭をこう出す。そうするとかっこ良く見える。そう、そう、そう!背中を丸めるなよ!」

消防団員が、子どもたちに手本を見せます。
加美町の伝統芸能で、県の無形民俗文化財に指定されている「火伏せの虎舞」です。
練習初日のこの日は、町内の小学5年生から中学3年生までの32人が、虎舞を継承・保存している地元の消防団員から指導を受けながら、汗を流しました。
虎舞を演じる小学生:
「(虎頭は)めっちゃ重い。練習してきたことをできるように頑張りたい」

虎舞を演じる中学生:
「初めてなので、結構腰や手も足も痛く疲れた」

加美町消防団 味上庄一郎部長(56):
「これから仕上げに向けて大変だが、子どもたちもやる気があるようなのでしっかり指導していきたい」
勇壮な舞いに欠かせないのが虎の頭、「虎頭」です。

そのひとつが、町の公民館に展示されていました。