サッカー明治安田生命J2リーグで先週、5試合ぶりの勝利を収めたいわきFCは、連勝を目指して福島ユナイテッドのレジェンド時崎悠監督率いる栃木SCと対戦しました。
いわきFCサポーター「勝ち点3を取ってほしいと思って来ました。(栃木SCの)高萩洋次郎選手は昔から知っていて、いわきの星と思っていた。ぜひ出てほしい、楽しみにしています」
高橋広季アナウンサー「天気は快晴。時折、吹く風が気持ちいいくらいの気温です。対戦相手、栃木SCを率いるのは、2年前まで福島ユナイテッドFCの監督をしていた時崎悠監督です」
23日、およそ5200人が駆け付けた16位・いわきFC対19位・栃木SCの試合。栃木を率いるのは、2007年から福島ユナイテッドの選手、そして指揮官を務めた時崎悠監督。福島ユナイテッドのJ3参入への道筋をつけた「レジェンド」です。
試合は開始早々に動きます。前半2分、栃木のセットプレーからでした。過去、福島ユナイテッドでプレーしていた福島隼人選手に決められ、栃木に先制を許します。
盛り上がる栃木サポーター。いわきは苦しい展開となります。その後、球際での激しい接触が相次ぎ、後半に去年J3MVPのエース有田選手が鼻から出血し、ピッチを後にする事態に。いわきは再三チャンスを作るものの、栃木のゴールネットを揺らすことができません。
すると試合終了間際、いわき市出身のあの選手がピッチに入ります。
元・日本代表の高萩洋次郎選手です。震災後には、県内でサッカー教室を開き、福島の子どもたちの支援をしていました。
試合は結局、いわきが連勝とはならず、元福島ユナイテッドの選手と監督に敗れる形となりました。
いわきFC・村主博正監督「本当に選手たちはタフに闘ってくれた分、なんとかしてあげたかった。最初のゲームの入りのところで出鼻をくじかれたというところです」
栃木SC・高萩洋次郎選手(いわき市出身)「こうしてJリーグの舞台で戦えるチームが地元にあるのはすごく素晴らしいことだし、短い時間でしたけど、いわき出身の選手がプレーしている姿を見せることができて嬉しく思います」
栃木SC・時崎悠監督「いわきからもたくさんサポーターが来ていて、素晴らしいチームになったなと思いながら戦っていました」
また、J3で現在19位に沈む福島ユナイテッドについては…。
栃木SC・時崎悠監督「どこに向かって何をしていくべきなのかを描いていかないと、今のいわきに追いつくことは簡単にはできないんじゃないかと思う。今のいわきの戦い、それからチームビルディング、そういうものをしっかりと学んでやっていってほしいなとすごく思います。ただ、福島ユナイテッドは僕にとってものすごく感謝している愛着のあるチームでもあるので、めちゃくちゃ応援しています」
いわきは16位から19位へと3つ順位を落としました。

次の試合は4月29日(日)にいわきグリーンフィールドで3位のV・ファーレン長崎と対戦します。














