出生時の性別と自認する性が異なるトランスジェンダーを女性のスポーツ競技会から排除する法案が、アメリカ議会下院で可決されました。バイデン政権は反対していて成立の見込みはありませんが、こうした動きは全米に広がっています。
「法案は可決しました」
アメリカ議会下院で20日、多数派の野党・共和党のほぼすべての議員が賛成して可決したのは、その名も「スポーツでの女性と少女を守る法案」。
公的資金で支援を受けている女性のスポーツ競技会がトランスジェンダーの参加を認めた場合は支援を取り消すとする内容で、競技会からのトランスジェンダー排除につながる可能性があります。
可決後、共和党議員とともに女性アスリート3人が会見を開き、トランスジェンダーが女子競技会に参加したことによって不利益を被ったと訴えました。
陸上競技選手
「生物学的には男性の2人と競わなくてはいけませんでした。100m走なのに20mもの差をつけられて10回以上負けました」
バレーボール選手
「スカウトがかかったトーナメントで、悲しいことに男性を相手に試合をしなくてはいけなくなりました。男子バレーのネットは女子バレーより20センチ以上も高いんですよ」
上院で多数派の民主党やバイデン大統領はいずれも法案に反対していて成立の見込みはありませんが、共和党のマッカーシー下院議長は「すべての若い女性のために戦う」と強調し、支持を訴えました。
実は、女性のスポーツ競技会からトランスジェンダーを排除する動きは全米に広がっていて、保守派の共和党が優勢な20の州が、州の法律で規制をしています。
一方でバイデン政権は、小学校から大学までのスポーツ競技会でトランスジェンダーを排除できなくする連邦法の改正案を発表しており、与野党の一致点は見つけられそうにありません。
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